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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その103 天覧試合の御下賜品目録

6月25日。それは長い日本プロ野球の歴史の中でも、特別な日付のひとつと言える。今から48年前、1959(昭和34)年のその日、後楽園球場でプロ野球初の天覧試合となる巨人−阪神戦が開催された。長嶋茂雄の言葉を借りれば、「僕個人だけでなく、プロ野球全体がマイナーな扱いを脱してメジャーになったという意味で大きな出来事」。そう、ここを境にして、プロ野球は国民的娯楽スポーツへと発展していったのだ。

皇太子殿下と美智子妃殿下(現在の天皇、皇后両陛下)ご成婚の祝賀ムードの余韻が残る中、昭和天皇、皇后両陛下の天覧試合の準備が、NPBの働きかけで進められた。当初からGT戦と決められていたわけではなく、最終的に両陛下とのスケジュールも合って選ばれたのがこの伝統の一戦だった。4万5000人の大観衆を集めた試合は、日本テレビだけでなく、さらに全国的な放送網を持つNHKも生中継し、プロ野球の「メジャー化」に貢献する。

午後7時。巨人・藤田元司、阪神・小山正明の先発で始まった試合。まず一つ目の奇跡は巨人2対4で迎えた7回裏。ルーキー・王貞治が同点の2ランを放つのだが、5回に長嶋もソロを打っており、両陛下の御前で初のONアベック本塁打が誕生した。そしてクライマックスは9回裏、阪神の新人・村山実から放った長嶋のサヨナラ本塁打だ。カウント2−2からのインハイへのストレートを思い切り振り抜くと、打球はポールのそばを通って左翼席上段へと消えた。時間は午後9時12分。両陛下がお帰りになられる時間が迫る中での、スーパースターが放った劇的ホームラン。打たれた村山が後々まで「あれはファウルや」と言い続けたのは有名だが、この一打こそ奇跡の中の奇跡と言えるかもしれない。

写真は両陛下から選手や関係者に配られた「御下賜品」(酒肴料一万円と、菊の御紋入りのタバコ2000本)の目録。この年は正力松太郎ら9人の初の殿堂入りが発表され、野球体育博物館が開設。また初のカラーでのテレビ中継も行われるなど、まさにプロ野球界のターニングポイントとなった年だった。

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2007年7月2日発行 第29号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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