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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その98 松井秀喜の“消えた”打球

日米通算2000安打の偉業を達成したヤンキース・松井秀喜だが、まさかあのような形でメモリアルが刻まれるとは……。5月6日(日本時間7日)のマリナーズ戦。6回、松井が放った飛球はレフトが太陽光で見失い捕球できず。当初失策と判定されたが、7回の両軍の乱闘中に同僚のデーモンからヒットに変わったことを指摘され、本人も達成に気づいた。「記念のボールはどっか行っちゃった」と笑った松井だが、トーリ監督が失策と見て一度は手放したボールをトレーナーが保管していたそうで、無事に手元に渡されたという。

しかし、松井の放った2000本のヒットの中で、本当に消えてしまったものがあるのだ。それが巨人時代の2002(平成14)年7月18日、東京ドームでの横浜戦、7回無死走者なしで放った1314本目の安打だ。

カウント1−3、相手投手・森中聖雄のスライダーをたたくと、打球はグングンと上昇。松井は一塁を蹴って二塁を回りかけた……と、そこで異変に気づいて上を見る。野手がボールを捕った様子もない、というか飛球が落ちてきた形跡がない。「???」。まさか天井を突き抜けて外に飛び出したのか、それとも本当に忽然と消えてなくなってしまったのか――。

実はドームの天井膜は二重構造になっており、松井の打球は隙間からその二重の膜の間に入り込んでしまった、というのが真相。内野のフェアゾーン(二塁)の天井に入ったため、規定により二塁打となった。さすがにこのボールは回収できまいと思われたが、何と二重の膜内を伝いに伝ってバックスクリーン上の所まで転がり落ちているのを、ドームの職員が発見。2日後に抜き取ることに成功した。こちらのボールも無事手元に戻ってきたというわけだ。

写真がその消えたボール。「打った瞬間、あの感触だと天井に当たると思った」と松井。約55bの高さまで打ち上げたのだから、この年自己最多の50本塁打の大台に乗せたこともうなずける。黒く汚れているのは天井裏にたまったほこりが付いたからだ。

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2007年5月28日発行 第22号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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