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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その96 立大・上重聡の完全試合達成ボール

今週も引き続き、東京六大学関係のものを紹介したい。今年から東京六大学の地上波での中継が行われるようになったが、早大・斎藤佑樹の初登板試合を実況したのが日本テレビの上重聡アナウンサー。斎藤は5回まで走者を一人も許さない完全試合ペースのピッチング。「初のマウンドでいきなり3人目の快挙か」と期待を抱かせる投球だったが、そのリーグ史上2人しかいない完全試合達成投手の一人が、上重である。

怪物・松坂大輔の活躍で沸いた1998(平成10)年の夏の甲子園。上重は、準々決勝で横浜高と延長17回の死闘を演じたPL学園のエースだ。松坂が17回250球、上重は7回から登板し145球を投げ合ったこのゲームは、高校球史に残る名勝負として知られる。だがその後、立大に進んだ上重は「あのゲームを演じた投手」としての重圧に苦しみ、2年春には一時外野手に転向させられたほど。小誌増刊『大学野球 2005年秋季号』のインタビューでは当時をこう振り返っている。「本当につらかった。もう野球をやめると両親に言った。でも、焦らなくていいという両親の言葉で救われた」

そんな上重に光が当たったのが2000(平成12)年10月22日、2年秋のリーグ戦の対東大2回戦。先発マウンドに立った上重は相手打者をすいすいと斬って取る快投。結局87球、内野ゴロ12、内野フライ3、外野フライ5、奪三振7で、64(昭和39)年春の慶大・渡辺泰輔以来、2人目のパーフェクトゲームを成し遂げたのだ。それまで完投すらしたことがなかった右腕は、「まるで夢の中で投げているような気がした」。結局、大学最後まで野球を続け、通算30試合で9勝3敗、防御率2.31。4年次には主将も務めている。

この完全試合のマウンドで使っていたのは、松坂からもらったグラブだったという。かつてマンモスで激戦を繰り広げたライバルは、今年海を渡った。メジャー、神宮、そして実況席と、ヒーローたちはいま、それぞれのフィールドで球界を盛り上げようとしている。

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2007年5月14日発行 第20号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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