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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その95 法大・山中正竹の通算48勝記念ボール

先週に引き続き、東京六大学関連のものを紹介しよう。斎藤佑樹は、早大史上初、リーグ全体でも77年ぶりという1年生での春季リーグ戦開幕投手(4月14日、対東大戦)の大役を務め、6回1安打無失点の好投で見事初勝利。最高の形で大学生活のスタートを切った。

斎藤は、小誌3月19日号のインタビューでこう話している。「(リーグの)歴代最多勝を超えられるように頑張りたい」。その記録が、法大・山中正竹(現横浜球団専務)が持つ48勝だ。

1966(昭和41)年に法大に入学した山中は、春季リーグの最終カード、東大戦でリリーフ登板し初勝利を挙げた。秋からは主戦格。「体が小さかったのでコントロールを身につけようと努力した」という身長170aほどの左腕は、驚異的なスタミナを武器にマウンドに上がり続け、3年秋までに36個の白星を積み重ねた。この間、1学年上の田淵幸一、山本浩司、富田勝の三羽ガラスを擁した法大は2度の優勝を収めている。

4年春には計6勝。同じ法大・関根潤三の41勝を超えた。そして最後の秋のリーグ戦、10月4日の東大1回戦で45勝目を挙げ、法大・若林忠志(43勝)、早大・末吉俊信(44勝)を抜いて、ついに歴代1位。そして今も記録として残る48勝目が刻まれたのは10月18日の対明大1回戦。完投勝利だった。

そして雨で1日流れ、20日の2回戦で法大は優勝を決めた。山中はリリーフし胴上げ投手に。「自分が投げなくても勝てればいいと思っていたが、これで4年間の苦しみが吹っ飛んだ。投げさせてくれたオヤジに感謝したい」。オヤジとは松永怜一監督(今年殿堂入り)。好投の先発投手を下げて、功労者の山中を歓喜のマウンドに送る配慮を見せたのだ。

松永監督はこう語った。「彼は不言実行タイプ。山中の最多勝記録が一番うれしかった。こんな選手はもう出てこないかもしれない」。事実、後輩の江川卓があと1勝まで迫ったが、山中の48勝を破った者は37年間出てきていない。果たして斎藤は、この不滅とも言われる数字を超えることができるのだろうか。

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2007年5月7日発行 第19号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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