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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その91 1969年巨人対アトムズ開幕シリーズのポスター

先週末にパ・リーグが開幕し、今週末にはセ・リーグもペナントレースの火ぶたが切って落とされる。今回は「開幕」にかかわるモノを紹介したい。写真は1969(昭和44)年、巨人対アトムズの開幕シリーズ(4月12日〜14日、後楽園)のポスター。鮮やかなオレンジ色を背景に劇画調で描かれている選手はもちろん、巨人のスーパースター・長嶋茂雄だ。

この開幕戦で、今も日本記録として残る数字が刻まれている。巨人・金田正一の14回目となる開幕投手だ。開幕の3日前に川上哲治監督から登板を告げられた金田。しかし、当時の報知新聞を見ると、試合前日は「いつもの多弁が口数少なく」と、だいぶ緊張していた様子がうかがえる。4万人の大観衆を前に14度目のマウンドに立った金田。しかし結果は5回途中2失点で降板となった。チームは救援に上がったアトムズの新人・藤原眞にピシャリと抑えられて3対4で敗れた。

この試合で金田は実働20年となったが、試合後のコメントは「20年間も続けていると、楽しいことよりも苦しいことのほうが多い。野球は厳しい中にも楽しくやるのが本当なんだが」。さらに「今年ほど(開幕戦が)緊張した年もない」とも。何か心に期するものがあったのだろうか。結局、金田はこの年、通算400勝の不滅の記録を置き土産にユニフォームを脱いでいる。

さて、このポスターの主役の長嶋が、試合で「主役」となったのが1勝1敗で迎えた3戦目。2対4と敗戦ムードの中で迎えた9回裏、一死一、二塁でまず二番・土井正三の三塁打で同点となり、王貞治が敬遠。前の打席まですべて凡退だった四番・長嶋だが、この魅せる場面できっちりサヨナラ打。さすがはスーパースターというところを見せ付けたのだった。

当時の巨人はV9時代の真っただ中。この年5年連続日本一を達成することになるのだが、実はV9時代の開幕ゲームの勝敗を見てみると、なんと2勝7敗という成績。開幕戦は確かに特別だが、やはり「全試合のうちの1試合に過ぎない」ということの証明か?

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2007年4月9日発行 第14号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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