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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その81 稲尾和久のシーズン20連勝達成サインボール

先週は神様、仏様、稲尾様の話で終了したが、今回も西鉄のエース・稲尾和久に関するものを紹介したい。シーズン42勝(1961年)という不滅のプロ野球記録(タイ)を持つ鉄腕・稲尾だが、ちょうど50年前の57(昭和32)年にもある大記録を作っている。これもプロ野球記録のシーズン20連勝だ(巨人・松田清の20連勝は51〜52年と2シーズンをまたがってのもの)。

その年の稲尾は、大分・別府緑ヶ丘高を卒業して2年目。ルーキーイヤーの前年はいきなり21勝で防御率1.06。最優秀防御率と新人王を獲得し、対巨人日本シリーズ(前回紹介した3連覇の1つ目)でも活躍していた。

2年目のジンクスという言葉があるように、活躍した翌年は壁にぶつかるというのが定説だ。しかし、そこは稲尾が並みの投手ではないところ。前年の経験から「打者のタイミングを外すにはどうすればいいか」と春のキャンプで研究を重ね、軸足のつま先をピンと伸ばす投法を編み出す。ペナントに入ると新投法から投じるナチュラル変化するスライダー、シュート(強打者の毎日・榎本喜八にだけはフォークも投げた)を武器に、ジンクスどころか2年目の慣れもあって、7月7日時点ですでに2ケタの12勝を挙げていた。

そして7月18日の大映戦(後楽園)から連勝街道が始まった。先発で13勝、リリーフ6勝で連勝は19。うち10試合が1点差勝ちと、厳しいゲームを稲尾はひたすら投げ続けた。そして10月1日の毎日戦(後楽園)、2回途中からの救援でついに20連勝。結果、計35勝でMVPに選ばれ、2年連続日本一に貢献した。これらはすべて、弱冠20歳の若者がやってのけたことなのだ。

ソフトバンクのエース・斉藤和巳が2005年に開幕から15連勝をしたことがあるが、20勝投手もなかなか生まれない現在となっては、このシーズン20連勝も「不滅の記録」と言えるのかもしれない。

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2007年1月29日発行 第4号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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