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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その64 1937年秋季リーグ戦のポスター

9月11日は後楽園スタジアムの開場記念日に当たる。後に巨人の本拠地となり、ONを中心に数々の名場面の舞台となったプロ野球の聖地は、1937(昭和12)年のこの日に開場式を迎え、記念紅白試合での巨人・水原茂の初本塁打で51年の歴史を歩み始めた。

写真はその秋に後楽園で開催された職業野球リーグ戦のポスターで、球場の正面玄関(現在のドーム総合案内所付近に当たる)の写真が使用されている。チケット代は、ネット裏が1円、内野スタンドが70銭、内野土盛席が50銭、外野スタンドが30銭(軍人・学生は半額、子供は無料)。現在130円の山手線の初乗り運賃が当時は5銭。今の値段で考えると、2600円くらいで最もいい席で観戦できた計算になる。

「東京市内にプロ野球専門の球場と、球場専属のチームを」という元日本運動協会・河野安通志(のちイーグルス総監督)の考えのもと、国が払い下げた小石川砲兵工廠の跡地を利用して建てられたスタジアム。二層式の内野席は2万3000人、外野席は1万5000人を収容。「後楽園」という名称は、江戸時代にこの場所にあった水戸徳川家の上屋敷の大庭園の名前で、工廠跡が元来その一部だったことに由来する。開場に先駆け、1月に専属球団としてイーグルスが発足した。

興味深いのは、維持費不足に陥ることのないよう、多目的利用を前提として作られていたこと。コンサート会場としてはもちろん、当時街にあふれていた円タクの貸しガレージとしても利用された。驚くことに、38年2月には新潟から大量に雪を運び入れてスキー・ジャンプ大会まで催されている。その後もオーロラビジョンや人工芝の導入など最先端であり続けた後楽園。88年に取り壊され、いまや「ドーム世代」の球児が甲子園でプレーする時代になった。

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2006年9月25日発行 第42号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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