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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その59 中京商、夏3連覇時の大会参加賞メダル

今年の夏の高校野球、何と言っても注目は、駒大苫小牧の史上2校目の夏3連覇なるか、だろう。プロ注目の怪物右腕・田中将大を擁するだけに、可能性は十分ある。

1931年(昭和6年、第17回)から33年(同8年、第19回)まで、初の夏3連覇を成し遂げた中京商(現中京大中京)にも怪物右腕がいた。威力ある速球と鋭い角度のドロップカーブを武器に、偉業達成の原動力となった吉田正男だ。夏14勝、3度出場したセンバツも含めた甲子園通算23勝は最多記録。写真は、吉田から博物館に寄贈された、選手全員に当時贈られていた参加賞のメダルで、左から順に第17回、18回、19回のものだ。

31年、初出場のセンバツで準優勝し、一躍脚光を浴びた中京商。同じく初出場の夏も決勝へ進み、強打を武器に勝ち上がってきた台湾・嘉義農林を4対0で完封、偉業への第一歩を踏み出した。翌年の決勝の相手は景浦将(のち阪神)擁する松山商。9回に3点差を追いつかれ延長戦となったが、11回サヨナラ勝ちで2連覇。

そして、33年の大会。歴史的名勝負が生まれた。準決勝、明石中との延長25回の激闘だ。明石中は豪腕・楠本保(4月3日号参照)が登板を回避し、中田武雄がマウンドへ。吉田、中田互いに譲らず両チームゼロ行進が続き、試合開始から4時間55分、25回裏に中京商がやっと1点をもぎ取りサヨナラ勝ちを収めた。「疲れたという感覚もない。(平安中との)決勝戦は肩の感覚がなくなっていた」と後に振り返った吉田。それでもわずか1失点に抑え(2対1)、史上唯一の偉業が達成されたのだ。

吉田はその後も素晴らしい球歴を残している。明大では外野手として六大学史上初の4連覇。社会人・藤倉電線では再び投手として都市対抗で優勝、橋戸賞に輝いた。まさにアマ球史に残る名選手。92年殿堂入り。

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2006年8月21日発行 第35号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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