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週刊ベースボール連載「ベースボール博物館」
その7 軟式ボール

いろいろと問題視されているというのに、あえて「飛ぶボール」を採用? といってもプロ野球の話ではない。

平成18年度の大会から、軟式野球の公式球が変わる。軟式ボールといえば、円い「ディンプル」というくぼみが、月のクレーターのように入ったものを思い浮かべるが、新公式球はさらに小さいディンプルが細かく並べられているのが特徴。『楽しい野球』『素直によく飛ぶボール』というコンセプトで製作され、直径・重さや反発力は変わらず、飛距離は従来よりも約10mアップ。飛距離アップの理由は、トップレベルの大会になるとロースコアでの接戦、延長戦が多くなってしまうからだ。

軟式ボールが考案されたのは、1918(大正7)年のこと。3年前に始まった夏の甲子園大会の影響で野球人気が高まりつつあった当時、京都では小学校教員を中心に「京都少年野球研究会」が結成された。「子供たちに適した、安くて安全で性能のよいボールを作れないか」と実験を重ねた研究会。名案を思いついたのが会の一員、文房具商の鈴鹿栄氏だった。店の玄関に脱ぎ捨てられていた靴を見て、従来のゴムボールに靴底の凹凸を張り付けるアイデアを発想。試行錯誤の結果、滑り止めとなる三角や四角のピラミッド状の凸形を表面につけた少年野球ボールを作り上げたのだ。その後、児童ボールという名で大量生産され、全国に広まったそのボールは、戦後には菊型のデザイン、さらになじみのある円いディンプル入りへと進化を遂げていった。

野球の競技人口増加に大きな役割を果たした軟式ボールが、脱ぎ捨てられた靴という偶然から生み出されたというのが面白い。鈴鹿氏は2003年に野球殿堂入りし、その功績を称えられている。


菊型ボール
 
新公式ボール

(文責=編集部)

掲載号/週刊ベースボール 2005年8月15日発行 第34号
取材協力/財団法人野球体育博物館
※記事は掲載時のまま転載しております。会期の終了した企画展や、現在は館内で展示していない資料を紹介している場合があります。ご了承下さい。


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